タイトル通り、不定期更新のブログです。 気が向いたとき、更新すると思います。 内容としては、オンラインゲーム「トリックスター」「ラテール」などを中心とさせて頂いております。(時々日常のことなども書くかもです)

れあちーのきまぐれにっき

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冒険者で20のお題

  1. 2008/03/23(日) 13:07:01|
  2. 冒険者で20のお題
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久々の更新でなんだこれはと、思われる方もいらっしゃいますかねw
えっとですね、ちょっと私のリハビリ計画がスタートしまして、
まず先駆けて、これから開始する事にしました。


ここ一年とちょっと、文章を書くことをしなかった為、自分の文章が死んでることが発覚した訳ですよ(ぁ
なので、少しリハビリを始めようと、この企画が始まった訳ですが、まぁ、平たく何をするといいますと、
TSの世界観で、SSを書いていこうというものです。
オリジナル設定のほうが強いので、場合によっては、TSの世界観をぶちこわす危険性があるので、あちらの世界観とは切り離してお考え下さい。
ちなみに、耳とかしっぽが本物設定なので、そういう種族としてお考え下さい(ぁ


また、こちらの登場人物は私の勝手な思いこみで作られておりますので、偽物度120%でお送り致します。エピソードの捏造もいっぱいですよw
それでも、読んでもいいよという方だけ、どうぞご自由にお読み下さいませ。
ちなみに、文章が死んでるので、多大な期待はお控え下さい(ぁ
その期待を見事に、ぶちこわして差し上げる自信があります(☆゜д゜)ニヤリw


一応、著作権的問題もありますので、文章の無断転載などは一切禁止させて頂きます。
ご了承下さいませ。



こちらのサイト様からお題をお借りしております。

追憶の苑 様



では、ご理解頂いた方のみ、続きをどうぞ。


冒険者で20のお題




01 旅立ち



ちりちりと、炎が火の粉を巻き上げ、はぜる。押し寄せる暗闇を遠ざけるように、たき火の炎が辺りを照らして燃え続ける。その炎が消えないよう、俺は手元にあった薪を無造作に炎の中へと放った。
ぱきりと、入れたばかりの薪が炎にあぶられ、軽い悲鳴を上げた。
薪のはぜる音は、沈黙を更に引き立てる。
揺れる炎を見つめながら、ふと、そんな事を思った、その瞬間。
「おっかわりーー♪」
「…………………」
その沈黙を気にもしてない様子で、目の前の少女がお気楽な声を上げた。
かけ声とともに差し出された、空になった皿と少女を一瞥し、俺は苦笑した。
「ラフィにーちゃのシチューは美味しいのだー」
「そりゃ、どうも」
熱々の湯気の立つ鍋をかき回しながら、少女から皿を受け取る。皿へとシチューをもそる俺の手元を見つめながら、その少女は笑った。よく笑う娘だ。
彼女の名は、シー・ブリーズ。牛族の兄を持つ、兎の少女だ。
金糸の髪の中でゆれる真っ白な耳が、ぴょこぴょこと頭を動かす度に揺れている。
この島に訪れたばかりの彼女は、まだ地理にも疎く、しばらくの間、護衛として同行する事となったのは数週間前のこと。
彼女の母親とも面識のある俺は、半ば強制的に押しつけられたのだが、まぁ、特にこれといって予定があった訳でもないので、別に良いのだが。
過保護な彼女の兄は、俺がシーを連れて行く事に最後まで抵抗したのだが、この際放っておく。母親命令では、彼も逆らえまい。
だが、剣士を志す彼女の指導としては俺では不適任なんじゃないだろうか…
俺の武器は主に銃だし、戦闘スタイルが随分違うのだが、その辺は良いのだろうか。
まぁ、冒険者としての心得のようなものは教える事は出来るのだが。
熱々のシチューを、ぱくぱくと平らげていくシーの姿を頬杖を付きながら見守っていると、ふと彼女が思いついたのか、好奇心旺盛な瞳を俺に向けた。
「そう言えば、ラフィにーちゃ。ずっと聞こうと思ってたんだけど」
「……ん?なんだ?」
「ラフィにーちゃって、なんでこの島に来たの?」
唐突な質問。一瞬だけ目を見開いて俺はシーを見た。シーはきょとんとしたように一度首をかしげた。
何故、この島にやってきたか……
随分前の話だから、すっかり忘れていたな。
俺は一度考えるように空を見上げた。と、俺の頭上で揺れる偽物の耳が、僅かに揺れた。
……この耳が……原因のようなものだな。
俺は心の中で自嘲しながら、偽物の兎の耳を付け直した。
「そうだな、俺がこの島に来た理由は……」
この島に来るきっかけとなった存在を思い出しながら、俺は口を開いた。




「……私、旅に出るね」
「……………は?」
唐突に姉から言われたのは、そんな言葉。俺はあまりの事に面食らって目の前の姉を凝視した。お気楽脳天気なこの姉は、時として突拍子もない事を言い出す。
今回の事も、そんな事だろうと、その時の俺は考えていた。
「カバリア島って知ってるよね。ここよりずっと南の方にある、小さな島。私、そこに行く事に決めたんだ」
カバリア島……持ち主であるドン・カバリアという老人が死んで、莫大な遺産が隠されたという、未開の島。遺産を見つけた者が、遺産を相続する権利を得るという、そのニュースが世界中を震撼させたのは少し前の事。
トレジャーハンターや冒険者たちが、こぞって名乗りを上げ、その島に乗り込んでいる。
今では島の各所に街が出来るほど、賑わっているらしいのだが。
そんな場所に、姉は何をしに行こうというのか。俺は目の前の姉に問いかけるような視線を向けた。
「遺産でも見つけようっていうのか?姉ちゃん」
そう問いかけると、姉はクスリと笑みを浮かべ、首を振った。
「遺産も魅力だけど、今のところは興味なしかな」
「……じゃあ、何しに行くつもりなんだよ?」
「ん、武者修行!」
……むしゃ……しゅぎょう?
あまりなその言葉は、一瞬思考を停止させるだけの破壊力を持っていた。自信満々に胸を張る姉は、本気で言っているようだ。
「だけど、姉ちゃん。あそこは未開の島だよ?魔物もここより強いって聞くし」
「だからこそだよ。それにあそこには冒険者がいっぱいいる。強い人もいっぱいいるはずだし、そんな人たちと交流できれば、私はもっともっと、強くなれる」
強くなりたい。純粋なまでに、まっすぐなその願い。
今でも、自分よりも体格のいい男共を殴り飛ばせるというのに、これ以上強くなるつもりなのか。
強さを求める飽くなき貪欲なその姿勢。それは俺にはないもの。
俺は目の前で笑う姉が、何だか遠い存在のような気がして、急に怖くなった。
……置いていかれるのか。
姉の瞳には、既に島へ行くという決意が揺れていた。
「…………本気で、行く気なんだな……」
「うん。行ってくるよ」
「……母さんたちには?」
「もう話した。ちょっと反対されたけど、でも、行ってきて良いって」
自分のやりたい事を貫きなさい。そう、背中を押されたと、姉は笑った。
「……どれくらいで帰ってくるんだ?」
「んー、ちょっとわかんないなぁ」
一年先か、二年先か……はたまた、もっと先か、未来の事はその時にならないとわからない。行き当たりばったりな辺り、姉らしいと思った。
俯いた俺の頭の上で、揺れる偽物の耳がずれかかる。それを慌てて直す姿に、姉は目を細めた。
「……だから、私の事は気にしないで。貴方は貴方のやりたい事を見つけてね。……その耳も、いつか、はずせる時が来ると良いね」
「……………………」
まっすぐと、慈しむような優しいまなざしを向けられ、俺は耳を押さえながら、目をそらした。
この耳は、俺の弱さ。俺の叶わぬ願い。それを知っているからこそ、姉はこの耳を咎めはしなかった。
血のつながらない姉弟。兎族である両親からは、兎以外の種族が生まれるはずもない。
子供の頃から、俺だけ別の家族と、周りからそう思われてきた。
両親はそんな事はないと、お前は大事な息子だと、受け入れてくれた。抱きしめてくれた。
姉も、俺を貰われっ子と馬鹿にする近所の子供たち相手に、傷だらけになりながら殴り飛ばしてくれたりもした。俺はここにいて良い存在なんだと、何度も言ってくれた。
だけど、俺は……
自分が獅子族であるという事を認められなくて、自分を偽るように、偽物の耳に縋った。
それに姉も両親も、少しだけ悲しそうな瞳をしたけれど、何も言わなかった。
今はまだ、これに縋りたい。
弱いのは俺。姉に守られて、満足していた弱い俺なんだ。
姉が強さを求めるのは、俺の所為でもあるのかもしれない。
俯いた俺を労るように、姉が微笑み、ふわりと俺を抱きしめた。宥めるように、背中に回した手が、ポンポンと背中を叩く。俺が困った時、癇癪を起こした時、泣いてる時、姉はいつも、こうして俺を宥めてくれた。その温かい腕に、俺はいつも救われていた。
「……じゃあ、行ってくるね」
姉は体を離し、そう微笑んだ。そんな姉に、俺は何を言えるだろう。
何と言って送り出せばいいのだろう。
俺は結局、言葉を詰まらせ、何も言えなかった。
姉の去っていくその背中を見つめ、俺は唇を噛みしめた。
「…………姉ちゃん……」
俺の呼びかけは風に攫われた。
このまま、何も言わないまま、俺は姉を行かせて良いのか?
ふっと、焦燥のような気持ちが過ぎ去り、俺は慌てて言葉を絞り出そうとした。
けれど、何を言えば良いのか、わからない。もどかしい思いが、心を歪ませる。
姉の姿は、段々と遠くなっていく。言わなくては、何かを、伝えなくては…
俺は半ばやけくそ気味に唇を開いた。
「……っ……怪我には、気をつけろよ」
その言葉に、一瞬だけ姉の足が止まった。そして一度だけ、俺を振り返り、
「うん、行ってきます!」
満面の笑みで、俺に手を振った。
その姿を、俺は忘れないと思った。




姉が旅立ってから、俺は考えた。
いつも守られてばかりの存在のままで、俺は満足なのか。情けなくはないだろうか。
弱さを抱えたまま、俺はいつまで、停滞するつもりなのか。
強くなりたい。いつか、姉を守れるくらいに。
そんな想いが、俺の心に生まれたのは、きっと姉の所為。
姉の、強くなりたいという、飽くなき願いに触発された所為だ。
今はまだ、この耳を取り外す事は出来ない。だが、いつか、この耳を取り外す事が出来た時、姉は何と言うだろう。……笑ってくれるだろうか。
自分の弱さを克服するのは難しい。難しいけれど、克服した時、俺の世界は変わるのだろうか。
変えられるものなら、変えてみたい。
亀のように、ゆっくりとしか、今は歩けないけれど、歩き出さなくては何も始まらない。
俺のスタートは、ここから始まるんだ。




そうして、俺は、姉と同じく、島に降り立った。




「…………まぁ、そんな感じ、かな……って」
過去の回想から意識を浮上させた俺は、傍らの存在を見て、面食らった。
火の側で身体を丸くして、シーはくうくうと安らかな寝息を立てている。
どうやら、俺の話を聞いていて、眠ってしまったらしい。
聞いておいて、寝るなよな。
そんな文句を心の中で呟きながら、俺は荷物の中から毛布を一枚取り出し、彼女の小さな身体に掛けてやった。
むにゃむにゃと、寝言のような言葉を発しながら、シーは幸せそうに眠っていた。
その姿に苦笑しながら、俺は少し弱くなった炎を叱咤するように、薪を放った。
ぱきりと、薪がはぜて、火の粉が空へと舞った。
この満天の星空の下、同じ島の中に、今も姉はいるのだろう。
今はどこで、何をしているのか。
まぁ、どうせお気楽脳天気な人だから、マイペースにやっているんだろうと、予想がつくけれど。
俺は口元に笑みが浮かびかけるのを感じながら、昔よりは強くなれただろうかと、自分の姿を顧みた。
まだ、耳を取り外せてはいないけれど、それでもいつか。
とりあえず、傍らで眠る少女を守れるくらいには、強くなったろうと、少しだけ胸を張れるようになった。
でも、俺もまだまだ、修行中の身だ。
その点に置いては、俺もシーも大差ないのだろう。
俺は傍らの少女の髪を、優しくなで、苦笑したのだった。
満天の星空は、初めてこの島を訪れた頃と変わらず、そこで輝いていた。




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